『全日本大学女子駅伝』不破聖衣来、右手の小指にリング光らせ区間賞 重圧乗り越えた姉の支え


全日本大学女子駅伝対校選手権大会(ぜんにほんだいがくじょしえきでんたいこうせんしゅけんたいかい)は、1983年より毎年秋に開かれる女子大学駅伝の大会である。略称は『全日本大学女子駅伝』。現在は仙台市で開催され、『杜の都駅伝』(もりのみやこえきでん)の別称も公式に用いている。…
103キロバイト (5,355 語) - 2022年10月30日 (日) 13:43



<全日本大学女子駅伝>◇30日◇弘進ゴムアスリートパーク仙台(仙台市陸上競技場)~仙台市役所前市民広場(6区間38.1キロ)◇26チーム

 笑顔で9.2キロを駆け抜けた。拓大の2年生・不破聖衣来(19)が5区で29分39秒を記録し、2年連続区間賞に輝いた。力強い走りを取り戻し、7位から順位を3つ上げてチーム5位に貢献。右アキレス腱(けん)痛や貧血の影響で不調が続いていたが、杜(もり)の都で走る楽しさをかみしめた。名城大が史上初の6連覇を達成した。

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 昨年は6人抜きした同じ5区。不破は7位でタスキを受けると、美しいフォームで静かに走りだした。入りのスピードは昨年より遅い。1キロ手前では順位を落としたが、すぐに抜き返した。後半7キロ過ぎにはスイッチが入り、3人を抜き去った。タスキリレーでは笑みがこぼれた。昨年は区間新の28分0秒。それを上回らなくとも、笑えたのは理由があった。

 9月の日本学生対校選手権の1万メートルで優勝したが、その前後は練習を消化できない時期が続いた。「不調なのに何で取材に来るんだろう」。一躍有名になった一方で、今季は重圧との向き合い方に悩まされた。そんなとき、実業団選手の姉亜莉珠さん(22)が手を差し伸べてくれた。夏の阿蘇合宿では場所が近隣だったため、2人で並走。「楽しく走れたので気分転換になりました」。上を向くきっかけをつかんだ。

 この日も万全ではなかったが、五十嵐利治監督や仲間から「楽しんで走って!」と送り出された。右手の小指に光っていたのは、姉から贈られたピンキーリング。自信をつけるとの思いが込められていた。今後の目標は、1万メートルの日本記録(30分20秒44)更新。走ることって楽しい。この実感が成長の糧となる。

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