『ダイエット』海外パパ活とダイエット薬の関係 暗躍する一人の男、金欠に陥ったキャバ嬢をタイ人や中国人の富豪にアテンド



【カワノアユミの盛り場より愛を込めて】

SNSなどで検索するとヒットする、日本人の女性を募集する中国やドバイなどの海外のパパ活案件。私が海外のキャバクラで働いていた頃にも、似た案件を持ちかけられたことがある。

2014年、タイのキャバクラで働き始めたばかりのころ、私は金欠に陥っていた。渡航費として貯めたわずか30万円ほどの手持ちはすぐに底をついた。キャバクラの日当は1500バーツ(約5000円)だったが生活は厳しかった。

そんなとき、知人のワダ(仮名)という男に持ちかけられたのがパパ活だった。ワダは元々、歌舞伎町のスカウトマンで金持ちの日本人を相手に旅行のアテンドなどをしながらタイで暮らしていた。当時はパパ活という言葉がなく、ワダは「スポンサー」と呼んでいた。タイ人や中国人の富豪が日本人女性を1晩5万バーツ(約16万円)で買いたいという。

「その話に乗る日本人はいるのか」と尋ねると、ワダは「いるよ、キャバクラ嬢とか」とニヤリと笑った。日本からタイに旅行してくる友人のキャバ嬢を何人か紹介したことがあるという。

ワダによると当時、キャバ嬢の間ではタイ旅行ブームだった。高級スパやマッサージ、寺院巡りというのは表向きで、本来の目的はダイエット薬だ。10年代、日本のキャバ嬢の間で「ホスピタルダイエット」というタイ製の無承認無許可医薬品を使うダイエット法が流行した。現在は輸出入が規制されているが、当時はタイで個人輸入するキャバ嬢も多かった。

ワダはダイエット薬を処方する病院から夜遊びまで、キャバ嬢をアテンドして散々金を遣わせ、帰国前に金欠に陥ると声を掛け「スポンサー」に紹介し、紹介料を受け取っていた。キャバ嬢からアテンド料も取れるし、スポンサーから紹介料ももらえる、一石二鳥だろう。私は丁寧にその話をお断りした。

■カワノアユミ 20代を歌舞伎町と海外夜遊びで過ごす元底辺キャバ嬢。現在は国内外の夜の街を取材。著書に、アジア5カ国の日本人キャバクラで9カ月間潜入就職した『底辺キャバ嬢、アジアでナンバー1になる』(イーストプレス)。

Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/b8e9587e8ae7e9eecbe7d53125b3640e7cf8d269

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