シンド州、パキスタン、8月31日（AP）― 国土の3分の1が水没するという前代未聞の大洪水に見舞われたパキスタンでは、50万人近い被災者が避難所に押し寄せている。
　6月中旬からモンスーンによる未曾有（みぞう）の豪雨がパキスタンを襲い、死者が1130人以上に達したことから、レーマン気候変動相は8月29日、パキスタンは世界の異常気象の「最前線」にいると警鐘を鳴らした。
　モンスーンの雨は2日前にやみ、ところによっては洪水も引き始めている。
　パキスタン国家災害管理庁によると、この洪水で1136人以上が死亡、1636人が負傷、100万戸の家屋が被災したという。
　人口2億2000万人の国で、少なくとも49万8000人が洪水で難民となっている。

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